2017年 10月 11日
< 禅寺とアートの融合、神勝寺に行ってきた >
1965年に建てられた新しいお寺ですが、臨済宗建仁寺派の特例地寺院です。特例地寺院とはお寺の格で、結構高い格式のお寺をいいます。
ここでは国際的な修行道場のほか、新旧の伽藍や茶室を持ち、それらをもっと身近に感じてもらおうとさまざまな切り口で公開されています。
そのコンセプトのひとつ、「禅」をミュージアムから知っていただき体験していただこうと昨年9月、巨大アートパビリオン『洸庭(こうてい)』がオープンしました。
アートとなれば見ないわけにはいきません。
てことで先日、行ってきました。

お寺に一歩入ると約7万坪の広大な敷地に豊かな自然を借景とし、丁寧に手入れされたお庭、茶室、池などどこをどう切り取っても絵になるような境内が広がっていました。


境内一番奥、本堂の横には江戸時代の禅僧「白隠(はくいん)」が描いた書や達磨、禅画が常設展示されており、禅ブームの今とっても人気のある展示室となってます。

さて、今回の目的「洸庭(こうてい)」です。
全長46メートル。船をイメージした巨大パビリオンは、森の中に突如出現した異星からの物体のようでもあり、それでいて こけら葺きの外観が森の一部であるかのような不思議な感覚で目に入って来ます。

そしてこの扉の向こうにあるもの。
漆黒の闇。
うっすらと光る波。
さざ波の音。
ざわつく五感がやがて研ぎ澄まされ自分に向かう。
この感覚は是非、ご自分で体験していただきたいです。

神勝寺内ではこれらの目玉スポットだけでなく、総ケヤキ造りの天然温泉あり、フランスパティシエと共同で作るオリジナル焼き菓子、その他こだわり抜いたお土産グッズも豊富。
これらを見て回るのも楽しいです。
そして神勝寺寺務所 松堂のデザインはこんな感じ。
めちゃくちゃオシャレです。
で、「あれ?これどこかで・・・」と思って調べたらやっぱりそうでした。滋賀県のたねやが最近オープンさせた「ラ コリーナ近江八幡」をデザインされた藤森照信さんによるものでした。
ちなみにこの方は他に、岐阜県のモザイクタイルミュージアム、京都の矩庵などなど国内外で多数作品をお持ちです。

オープン以来、多くのメディアで取り上げられている今注目のスポットです。
足を運べる方、禅ブームに乗っかりたい方(笑)、アート好きな方はぜひ一度行ってみてください。
なかなかのスポットですよ〜。
by revoir-dima
| 2017-10-11 10:26