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< ヴォーリズ建築の大正ロマンと東華菜館 >

京都 鴨川沿い、四条大橋のたもとにある東華菜館。
四条大橋まで行くと必ず目に入り、「東華菜館」と聞いてピンと来ない方も建物見れば「あぁあれか」と分かる方が多いかと思います。

中は北京料理のレストランなんですが、この建物、実はとんでもないレトロビル。

先日スタッフの方に色々ご案内いただき、写真も撮らせていただいたのでご紹介します。


この建物、1926年竣工で約90年前のものです。
設計はあのヴォーリズさん。ヴォーリズ建築の中で唯一のレストランです。
登録有形文化財に指定されています。



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エントランス付近をはじめ、いたるところに海や山の幸をモチーフにしたデザインが施されています。



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内部もまた素晴らしいもの。
直線と曲線が織りなすスパニッシュ・バロックの世界。
レトロビル好きにはたまりません、、。

各階は細かくデザインが分けられており、壁の腰板のデザインは、それぞれの階の部屋の内装と合わせられています。

その他建築デザインに合わせて作られたヴォーリズさんデザインの調度品も、現在もそのまま使われています。


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現在稼働しているエレベーターは手動式のもので、日本最古のもの。
格子の蛇腹扉を手で閉め、行き先階を合わせガコンガコンと動き出します。
昔、ヨーロッパの安宿を旅してた時によく見かけましたが、日本では初めて。
もっとも、本当に安いところはエレベーターなんて無いんですが、、。


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今では北京料理店である「東華菜館」が入ってますが、元々は「矢尾政」という西洋料理店でした。
しかし戦争が始まり、西洋レストランとしてはなかなか経営がままならなくなり止むを得ず当時の当主、安井氏は中国人の友人、于永善に託しました。
そして昭和20年、「東華菜館」がオープン。
以来、大正の良き文化と風合いを丁寧に残し、今もずっと現役で使い続けられています。


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普段何となく通り過ぎているこの場所も、この記事読まれた方は次回、ちょっとだけ目を凝らして見てください。
そしてヴォーリズが生涯通してたった一つだけ手がけたレストラン建築。その細部をご覧になる。


そんな京都の過ごし方、あっても良いかもですね(^^)













by revoir-dima | 2017-08-13 00:14