2016年 10月 14日
< 有松天満社秋季大祭に行ってきた・その1 >
世界的に有名な「有松絞り」、そのお祭りということで沢山の絞りを見て触って、「いつかは有松絞り!」と憧れをさらに深める旅でした。
< 有松絞りまつりに行ってきた >
その記事の中で触れた「秋祭り」。どうしても見たくなって、行って来ました〜(^^)

有松には全部で3基の山車(だし)があります。
それぞれがからくり人形を持ち、祭りの要所要所で披露してくれます。
名古屋市の有形民俗文化財に指定されていますが、今では祭り全体が指定無形民俗文化財となっています。

今回は少し「山車」についてお話ししながら有松の秋祭りをご紹介します。
「山車」とは祭りの際に引いたり担いだりする出し物の総称をいいます。
呼び名は地方によって違い、曳山(ひきやま)とか屋台(やたい)、京都の祇園祭りでは山(やま)・鉾(ほこ)と呼び、大阪の私には地車(だんじり)が馴染みあります。
もともと山岳信仰として山、あるいは山の上にある木などが神様が降臨する依り代であるとし、山の上で祭祀が行われてきました。
村などが発達してくると祭祀も平野に降りてきます。
それまで山だった依り代の代わりとして建てたのが今の神社などです。
そして、祭りの時などに臨時で依り代を加えたのが山車の原型です。

ここ、有松の他に犬山、高山など中部・東海地方の山車にはからくり人形が乗せられています。
その種類は多種多様。どれも非常に精巧に出来ており、とても複雑な動きを見せてくれます。
からくり人形の乗った山車の祭りでは、見せ場のひとつです。



有松絞りの法被を着られてる方がいました。
地元感あって、イイですね〜。

地元の方の話によると、有松の山車は祇園さんや高山さんのように、周りの装飾にはあまりお金をかけていないそうです。
その代わり、山車そのものに相当掛けているらしく、山車研究されている方が度々見に来られ驚かれるほどだそうです。

ここには伽藍が施されています。
虹色に光る貝殻を一面に並べ、ここだけでも確かに凝った作りになっているのが分かります。

さて、夜の部に向かい、準備が始まりました。
それぞれの山車に沢山の提灯を飾り付けていきます。
最近はLEDが増えていってるそうですが、ここでは全ての提灯にロウソクが使われていました。

準備が整い、その時が来るのをのんびりと待っています。
こういう空気もまた祭りの一場面。たまんないっす(^^)

日が暮れて行くとともに、徐々に有松の古い町並みに沢山の提灯で飾られた山車が浮かび上がってきます。
そして・・・

続く。
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by revoir-dima
| 2016-10-14 00:01