2016年 01月 29日
< ヴィクトリアン・ゴシックのカテドラル・川口基督教会 >
大阪の旧居留地、川口にあるゴシック様式の教会です。
事前に撮影許可を頂いてはいたのですが、そもそもがオープンな教会で、ミサなどの行事を行っているとき以外はいつでも入って撮影していいようです。
今回私が行ったのが日曜日の朝。
教会ではミサが行われる日です。
ミサまでの間、お話を聞いたり撮影させていただいたのですが、「もしよろしければ」のお言葉に促され、
初めてミサに参加してみました。
讃美歌を歌い聖書を読み、平和の挨拶を交わし、司祭から祝福を受ける。
まぁ宗教行事なので色々と思いのある方もいるでしょうが、初めての経験は貴重なものでした。
ミサのあと食事も頂いたのですが、たまたまご案内していてだいた方もカメラマンで、その後はずっと写真トークで盛り上がりました^^。
いつかこの川口教会で撮影会をやってみたいとこのこと。
その時にはぜひ参加させてくださいとお願いしておきました。
川口基督教会は正式には「日本聖公会 川口基督教会」といいます。
「聖公会」とは16世紀の宗教改革後、独自の改革を行ったイギリスの流れをくむ「英国国教会」が成立。
そこから生まれたのが「聖公会」なんだそうです。
その「聖公会」が日本で最初に礼拝を始めたのがここ川口。
やがて教会、礼拝堂が設立されました。
聖公会は現在では全国に300の教会、聖路加国際病院、立教大学(東京)、バルナバ病院、プール学院、桃山学院(大阪)など多くの学校や病院、福祉施設があります。
いわばその総本山がここ「川口基督教会」です。
最初の礼拝からは140年を超え、現在の礼拝堂は96年の歴史を持ちます。
しかし、残念ながら1995年の阪神・淡路大震災半壊。
教会の塔が倒れ、礼拝堂も大きな被害を受け、取り壊しの危機に陥りました。
一度取り壊し、新しい現代的なものを立てるか、それとも元の姿に修復するか。
修復のほうがはるかにコストがかかるものの、信者や周囲の方々の熱い要望により修復することになりました。
震災による被害は大きかったものの奇跡的にパイプオルガンとステンドグラスが残りました。
今でもこの重厚なカテドラルには、当時のまま色鮮やかなステンドグラスからの光がふり注ぎ、
パイプオルガンからは神聖な音色が響きます。
私が以前アップした教会の記事「光の教会、茨木春日丘教会」。
もちろんここも立派な教会でしたが、どちらかというと「安藤建築」の面白さを伝えたものでした。
しかし今回の川口基督教会では、本来の教会が持つ神聖で厳かな空気を感じ流ことができました。
教会でお世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
ちなみにこの教会では特に信者さんでなくても結婚式を挙げていただけるそうです。
ホテルのチャペルではなく、この歴史ある本物の教会で挙げる結婚式。
縁あってこのブログをご覧の方、そういうの、してみませんか?
その時はぜひ呼んで下さいね〜^^。
お値段も聞きましたが、ここでは「相当リーズナブル」とだけ記しておきます。
ご興味ある方はコメントいただくか、川口基督教会にお尋ねください。
では、主の平和が共にありますように。
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by revoir-dima
| 2016-01-29 10:13