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< 高知・戻り鰹に逢いたくて >

先日の連休、四国は高知に行ってきました。

ずいぶん前、まだ子供が小さかったくらいに行ったのですが、なんかいい街だなぁという印象がずっと残っていて、いつかまた、行ってみようと思っていたところです。

高知といえば何をイメージされますか?

坂本龍馬、
カツオの一本釣り、
よさこい、
土佐犬、
四万十川・・・

などなど。
そういえば広末涼子さんが高知出身でしたね。

今回の一枚目、桂浜で撮った一枚です。
坂本龍馬が郷里でもっとも愛したといわれる、三日月型の砂浜。

とっても天気が良く、気持ちのいい眺めだったので近くにいたカップルさんにこんな感じでポーズをとってもらいました。


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さてその高知、イキナリ高知市入りをしたわけではなく、何か所か周辺の町を訪ねてきました。



高知市のさらに西、車で1時間くらいでしょうか、「黒潮町」という町があります。
ここは、幡多郡「大方町」「佐賀町」が合併しできた町。つまり、それくらいの規模の町です。

とくになーんに無いのですが、ここは「土佐カツオ一本釣り漁業」が盛んな町なんだそうです。

おりしも今、カツオがもっとも美味しいといわれる時期。
こりゃぜひ黒潮町で食わんといかんぜよ、ってことで行ってきました。

最近できた「道の駅なぶら」で食べましたが、やはり脂がのっていて、美味しかったです。


他にすることもないので、少し町をぶらついていると、秋祭りに出会いました。
小さな氏神さんの、ちいさなお祭りです。

こういうの、興味があるのでしばらく見ていました。

準備中から見ていると、近所の子供たちが人懐っこく寄ってきます。
どっから来たのとか飴を食べろだとか。


他愛もない話をしている中で、
「今日のお祭り、何かするのん?」と聞くと、
「うん、”はなとり”」
「はなとり?」

はなとり・・・何だろ。

聞こうと思いましたがすぐにお母さんに呼ばれ、行ってしまいました。


ほどなくして祭りが始まりました。

あの子供たちが、カラフルな衣装を着ています。みーんな、可愛いです。

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お化粧もしています。


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いや~、地域が変われば祭りの様も変わりますねぇ。
大きな流れはそう変わらないと思いますが、特に神様を神輿に移す「神移し」、これが実に面白い。
初めて見ました。

このあとお神輿が神社を出発し、海まで行って戻ってくるそうです。

私が見ていたのはここまで。

「はなとり」が結局何だったのかはわかりませんが、調べてみると、土佐をルーツにした
「花取り踊り」というのが、南予の一部と土佐一円で踊られているとか。

うーん、これだったのでしょうかねぇ。




さて黒潮町を後にし、次に立ち寄ったのは中土佐町というところにある「久礼大正町市場」。
明治の中ごろを起源とした市場で、獲れたてで新鮮な魚介類が並ぶ、活気のある市場です。
ほんの50メートルほどの市場なんですが、県内外からたくさんの人がやってくるとか。



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いやー行ってみてびっくりしましたぁ。とにかく狭い!その狭い市場になんで!?ってくらい人が集まっています。
情報どおり、ほんとうにたくさんの人が来られてました。

なかでも、買った魚介類をその場で好みの調理をして、定食として出してくれる魚屋さんが大人気。
回転は速そうですが、ずらーっと並んでいました。

活気のある市場って、いいですよね~。これからも続いていって欲しいものです。




さてようやく高知市入りです。
で、再び桂浜です。


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とっても天気が良く、キラキラとした光る波。
かつて龍馬がここに立ち、この海を望んではるか未来を見据えていたんでしょうかねー。

ま、そんなの関係なく、桂浜の海はとってもキレイでした。

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さて、何度か出てきてましたが高知といえば「カツオ」です。
カツオといえば、「カツオのたたき」ですよね~。
私はもとより、家族全員が「カツオのたたき」が大好きで、親も子もなくケンカになるほどです。

カツオには年に2回、とってもおいしい時期があります。
春、黒潮にのって太平洋岸を北上する時期のものを 「初鰹」、
秋、水温の低下に伴い南下してきたものを「戻り鰹」 と呼びます。

特に「戻り鰹」は初鰹と違いエサをたっぷりと食べているので魚体も一段と大きく身が締まり、しっかりと脂がのってとても美味しく 「トロ鰹」などとも呼ばれています。

今がちょうどその時期。食べないわけにはいきません。
ていうか、そのためにここまで来ましたからねぇ。




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最初の道の駅もそうですが、土佐ではあちらこちらでカツオのたたきを食べることができます。

本場高知では、カツオのたたきは藁焼きであぶります。
こんな感じで目の前で火を起こし、カツオをあぶります。写真のお店では、私が自分であぶっています。
セルフです。


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そしてそれを包丁で切ってもらい、お皿に盛って食べます。
なんとも豪快な感じなので盛り付けなんかもこんな感じですが、戻り鰹の脂のジューシーさ、肉厚、藁の何とも言えない香ばしい香り・・・。
そのどれもがベストマッチしていて、本当に、本っ当に美味しかったですーー!

今思い出しても唾が出てきますよぉ・・・

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高知の名所のひとつに「はりまや橋」があります。
行ったこと無い方でも聞いたことある方もおられるかもしれませんね。

このはりまや橋、実は「日本のがっかり名所」の堂々ベスト3にランクインしています^^。
実際前回初めて見たとき、「へっ??」って感じでしたから。
ちなみに他のがっかりベスト3は、「札幌時計台」、「長崎オランダ坂」となっています。
(時計台は同意ですが、オランダ坂はそうでもなかったと思うんですけどねぇ・・・)

なので今回は、なんとかがっかり感出さないような撮り方を探してみました。
でこの写真。
ご存知の方、どうでしょうか^^;

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なんやかんやとウロウロしてきましたが、相当疲れたのでちょっと休憩。
抹茶ロールとアイス抹茶をいただきました。
こちらの方、とても丁寧で気配りの利いた接客をしてくださいましたがこういうのって、社員教育ではなく、きっとこの方がそういう方なんだろうなぁと思いました。

おねいさん、ありがとうございました。

で、写真(←なんでやねん^^;)
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高知は路面電車が走っています。
市内区間は均一200円ですが、私は500円の一日乗り放題チケットで乗りたおしました。

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路面電車は大阪にもあるし、ちょっと郊外に出ると本当に風情のある情景が見られます。

それでも高知の路面電車風景、とっても気に入ってるんですよねー。
最初に書いた、私が「いい街」と感じる風景はこの路面電車の風景なんです。
ずっと高知を思い出すとき、最初に浮かぶのがこの光景でした。

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路面電車に揺られ、高知を車窓散歩しているとぼちぼちと日が暮れだしました。
夕焼け、見れたらいいな~と思っていましたがこの日は天気が良すぎて焼けてはくれず、
綺麗ななグラデーションとともに、一日が終わっていきました。


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そして市街地に戻ってきたときには、すっかり夜になっていました。


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ガイドブックには載らないような小さな町での小さなお祭り。不思議なお祭りでした。
地元の方の、普通の暮らしの中にある市場。とっても活気のある市場でした。

そして高知のキラキラとした桂浜に、脂の乗ったとってもおいしい藁で焼いたカツオのたたき。
路面電車のノスタルジー。


久しぶりに行った高知県は、以前にも増してとってもいい街でした~。



そして次の日、最近話題になっているあの場所に行ってきました・・・

続く。





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by revoir-dima | 2014-11-06 11:05