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< 湖国近江路の春の訪れ、「左義長まつり」に行ってきた >

滋賀県の近江八幡。近江商人と水郷で有名で私の大好きなところの一つです。
以前にもブログでご紹介しました。

ここ近江八幡では毎年3月、盛大な「左義長祭り」が行われます。
今回初めてその様子を見てきました。

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「左義長まつり」とは一般に、どんど焼、さいとやき、三九郎焼(さんくろうやき)、ほちょじ、ほっけんぎょうなどの名称でお正月、1月15日前後に行われる、正月の松飾りや注連縄(しめなわ)を集めて焼く火祭りの行事です。
この火にあたると若返るとか、餅を焼いて食べると病気をしないなどと言われています。

ここ近江八幡でも以前は1月に行われていましたが、明治になってからは太陽暦の採用に伴い3月に変更されました。
左義長祭りというお祭りそのものは近江八幡だけでなく全国に何ヶ所かありますが、ここの祭りは勇壮な「ケンカ祭」りとして全国的に有名。カメラマンも全国から集まってきます。
 
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朝、日牟禮八幡宮の本殿の神事のあと、神社の前には次々と「左義長」が集まってきます。
 
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「左義長」とは、わらで編んだ三角錐の松明上に青竹を立て、細長い赤紙や薬玉、巾着、扇などで飾ったもの。左義長の中心には意匠を凝らした「だし」と呼ばれる飾り物が絢爛豪華に飾り付けられています。
「だし」は その年の干支に因んだものを海産物や穀物などの食物で作り上げたものです。

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左義長の数は全部で13基。それぞの町でいろんなデザインがあり、どれも素晴らしい出来栄え。見ているだけで楽しいんです。

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続々と集まってきた左義長は、境内で「組合わせ」が行われます。「けんか」とも呼ばれるもので、左義長を正面からぶつけ合い、その後は力技で相手を押し倒します。

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最初はまっすぐでも、山車が絡まりあってすぐに訳の分からない状態になり、巨大な二つの左義長が、絡まった状態になります。
もうワケが分かんない感じになるのですが、とにかく力任せに押すか引くしかありません。
 
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そうこうしているうちに、な~んとなく勝敗が決まります。
勝っても負けても、特に何があるってわけではありません。
 
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そんな「組み合わせ」が延々と行われた後、左義長はいったん引き揚げます。
そして陽が暮れたころ、再び集結。
 
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いよいよ祭りのクライマックス、「奉火」です。
5基の左義長が一列に並び、一斉に火が付られます。

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一気に燃え上がる巨大な炎が早春の空を焦がします。
飛び散る火の粉を浴びて乱舞する町衆たち。

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その後、順次左義長は燃やされていき、祭りが終わります。

左義長やとんど。地方地方で色んな奉納がありますが、近江八幡の「左義長まつり」、さすが人が集まるだけのことはあります。
来年3月、ご興味ある方はぜひ一度ご覧になって下さい。
一見の価値、ありますよ~^^。












by revoir-dima | 2013-03-29 21:02