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< 暮れる半夏生 >

『半夏生』という言葉、ご存知ですか?
「はんかしょう」または「はんげしょう」と読みます。

半夏生は、夏至から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間を指します。
現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっていて、やはり毎年7月2日頃にあたります。

半夏生に入る時期は、田植えに最も適した時期だそうです。
「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがある程で、
田植えは夏至が済み、半夏生に入る前にやることが好ましいとされています。

半夏生の前に無事田植えを終えた農家では、この日の天候で稲作の豊凶を占ったり、田の神を祭ったりするそうです。


そんな半夏生の夕暮れ。この時期を過ぎると、季節は夏に向かいます。

< 暮れる半夏生 >_c0183700_2394111.jpg


「半夏生」のネーミングは七十二節気を由来としています。
”七十二節気”については長くなるので省略しますが、興味のある方はこちらをご覧ください。

http://www2.ocn.ne.jp/~who/kaze/24-72.html

なんだか怪しげにも聞こえるこの言葉ですが、この日は天から毒気が降り地上に毒が満ちる日ともされています。
なのでこの日に採った山菜や野菜は食べてはならないとか、井戸から水を汲んではいけないなどの言い伝えがありました。

なるほどミステリアスな響きであります。


また、この時期に咲くことから「半夏生」の名を持つ花があります。
花に近い葉っぱの一部が白くなる不思議な花。
ちょっと異様にも思えるその様は、“半化粧”とも呼ばれています。

この花が咲いているところがあるので、今度行ってみようと思います。







by revoir-dima | 2012-06-29 00:05