2016年 08月 31日
< 世界遺産・元興寺の万燈会 >
その名前は色々あるようですが、地域に根差したお地蔵さんを祀ることで、安全祈願や家内繁栄、子供たちの健やかな成長などを願うものです。
昨年は大阪の、うちの近所の地蔵盆をご紹介しました。
< 夏の終わりを告げる「地蔵盆」 >
今年は地元の地蔵盆には出向かず、奈良の元興寺に行ってきました。
奈良県にある「ならまち」。地図にないこの町にある世界遺産・元興寺。
その起源は飛鳥時代にまで遡るほど歴史の深い寺院です。
ここで毎年行われる「万燈会」。
境内に安置されている無数の地蔵や石仏。
その周りには願い事の描かれた灯明皿が並べられ、幻想的な雰囲気に包まれます。
そんな奈良の、夏の最後の風物詩を見に行ってきました。
思い思いの願いを書いた灯明皿に火を灯すひと。
石仏を前に一心に手を合わせるひと。
はしゃぐ子供たちと、それをそっと見守るお地蔵さま。
みんなの夏が、過ぎようとしています。
万燈会が終わると夏も終わり。
過ぎ行く夏を惜しみながら、元興寺を後にしました。
帰る道のそこかしこから、秋の虫の音が聞こえていました。
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by revoir-dima
| 2016-08-31 09:59