< 「お盆」のおはなし。 >

瀬戸内紀行の途中ですが、ここでいったん別のネタを。

今年も例年以上に暑い夏、お盆となりました。

先日盆踊りの写真を撮ってきましたのでその写真とともに、お盆についてのお話をチョコっと。

お盆、といえばご先祖さまの霊たちが帰って来て、供物を供え、手を合わせる。
迎え火で迎え、送り火で送る。
まぁだいたいそんな感じの季節の行事ですね。
みなさん、手を合わせられましたか?

さて、そもそも「お盆」とはどういう意味なのでしょうか。

今では「お」を付けて丁寧に言ってますがそもそも「盆」自体が略されたもの。正しくは「盂蘭盆(会)(うらぼん・え)」といいます。

では盂蘭盆とはどういう意味か。
これはサンスクリット語で「ウランパーナ」という言葉が伝わり、漢字が充てられたものです。

その「ウランパーナ」とは「逆さに吊るす、その苦しみ」という意味です。

お盆とは、とっても恐ろしい言葉なんです。

いったい、どういう事なんでしょうか。

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その昔、お釈迦さまには優秀な十人の弟子がいました。
その中の一人に「目連(もくれん)」という人がいました。
彼は長年の厳しい修行の末、神通力を得ることが出来、遠くの景色をみたり、声を聞いたり、まぁ超能力的な力を得ることに成功したひとです。
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彼には幼い頃からとっても可愛がってくれた、大好きな大好きなお母さんがいました。
とっても優しいお母さんです。

やがて、そのお母さんも天寿を全うされて亡くなります。

優しかったお母さん、天国で元気にしてるかな。
そんな思いで目連は神通力を使い、天国にいるお母さんを探しにいきます。

初期仏教ではあの世とこの世を、天上(天国)・人間・畜生・餓鬼・地獄と分けられています。
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ところが天国の隅々までくまなく、いくら探してもお母さんはいません。

おかしい、そんなはずはない。
まさかと思いながらも目連は、天国以外の世界も探しはじめます。
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ようやく見つけたお母さんは、こともあろうか「餓鬼」の世界にいました。
そこで食べ物も与えられず逆さ吊りにされ、永遠の苦しみを受けていました。
お母さんは我が子を愛するあまり、食べ物や水に困っている他人への施しなど一切行わず、目連にだけ与えていたのです。

そんな馬鹿な!
あの優しかったお母さんが・・・
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あまりの光景に耐えかねて目連は、得意の神通力を使いお母さんの元へ食べ物を送ります。
お母さんが手に取り、口元へ運ぶとそこで「ボゥ」と燃えて消えてなくなります。
何度も何度も繰り返すごとにお母さんはかえって苦しみが増します。
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目連は「あぁダメだ。私の力じゃお母さんを救えない」と、お釈迦さまに相談すると、
「毎年7月15日、心を込めて一所懸命祈り、経を唱えなさい。そして、お母さんがして来なかった他人への施しを行いなさい。さすればいつか・・・」
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その年から目連は、旧暦の7月15日(今の8月)、お経を唱え、食べ物や水を困っている人たちに与える(供える)ようになりました。

それが、いまのお盆です。

やがて、お母さんは白い雲に包まれて、天上へと登っていきました。
目連をはじめ周りの人たちや食事を与えてもらった方達は大変喜び、お祭りとなって踊り出します。

それが、今の盆踊りです。

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いかがですか?

最初に話した「霊が帰ってくる」てのは宗教などで考え方があり、このお話も諸説あります。
ですがいずれもご先祖を想い、生きている方の心のより所であるのは同じです。



そんなことを少し思いながら、来年もまた暑いお盆を過ごされてみてはいかがですか。












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Commented by hikarigraphy at 2013-08-17 17:43
こんにちは(^^♪
なるほど、こんなお話もあったんですね!
お盆がサンスクリット語というのも意外でしたが
その意味合いにストーリーがあったのも興味津々です。
苦しいときの神頼みではありませんが、
神前に手を合わせるときは他人への思いやりを忘れてはいけませんね。
Commented by eco_neko at 2013-08-18 10:13
サンスクリット語からきているんですか。
知らなかったなぁ。
このお話きいて良かったです。
ありがとうございます。
Commented by revoir-dima at 2013-08-20 07:11
> hikarigraphy さん

おっしゃる通りですね。
宗教や宗派の話になると、いろいろ立場や考え方の方がおられますので難しい話になりがちですが、何かしらの心の拠り所なしで生きて行かれる方は少数派じゃないでしょうか。
都合のいい時だけの神頼み、ってこともあるでしょうが、それに対しての感謝はするべきでしょうね。
Commented by revoir-dima at 2013-08-20 07:12
> eco_neko さん

ちょっとした豆知識として持っておいて下さい。
いつかどこかでドヤ顔出来るかもですよー(^o^)
Commented by hiro-6415 at 2013-08-23 22:20
和尚様のお話を聞いているようです。
それはそれで受け取る方で想いはことなりますが、日常から少しの間離れて
亡き先祖を思う時、行いが我が身に帰ってくるのでしょうかね!

盆踊りの舞、地域の大切な催事でいいですね。大事にしたい係わりだと思います。生きるために!
Commented by revoir-dima at 2013-08-25 21:27
> hiro-6415 さん

おっしゃる通りですね。
お盆にせよ盆踊りにせよ、日ごろはあまり考えないことと考え、自分を見つめなおすいい機会なのかもしれませんね。
捉え方や考え方はひとそれぞれでありますが、そういう機会はだいじにしたいものですね。
by revoir-dima | 2013-08-17 05:00 | Trackback | Comments(6)