2012年 07月 15日
< ボクのオリヒメ ~金ボタル~ 2012 >
場所は岡山県の哲多町。遠いので、年に一度のヒメボタルロケです。
全体的な様子は昨年の記事を見てください。
ここを管理されている方による、現場の様子を伝えるブログが事情によりストップ。
ネットを駆使して集めたか細い情報を頼りに行くと、ドンピシャリ!
数千匹のヒメボタルの乱舞に出会えました。
さて今年は「撮影」そのもののノウハウ的なのをご紹介しましょう。
あくまで我流ですのでご理解を。
(そんなのイラナイ。早く写真を見せろ、って方はすっ飛ばして下さい(^_^;))
要るもの
・カメラ 高感度に強い機種が有利です。
・レンズ 最低でもF 値が2.8以下。できれば1.4くらい。ヒメボタルはゲンジやヘイケに比べはるかに、はるかに弱い光です。
・レリーズ 無いと大変苦労します。
・養生テープ ピントを固定したり、目貼り用に。
・目貼り用の紙や布 光を嫌うヒメボタル。カメラから発する光(背面や上面の液晶、カードへのアクセスランプなど。)を防ぎます。
・三脚 出来ればしっかりしたもの。
出来るだけ早く行き、三脚を立てます。
特にこのロケ地は有名で、人気のあるところ。たくさんの方が来られます。
撮影条件
・絞り 開放。F値が1代なら1段くらい絞ってもいいかも
・シャッタースピード 10秒。センサーの熱ノイズ対策と、不意の光害対策。
・ホワイトバランス オート
・ピント どこかしらの木なんかに合わせ、テープで固定。
・ノイズリダクションOFF 撮影時間がもったいない。ダークを撮っておいて、必要なら後で補正。
・連写モードで、レリーズでロック。
夜8時、ヒメボタルが出だすとシャッターを開き、撮影開始。
シャッタースピード10秒なので、6枚/1分。30分で180枚ほど撮れることになります。
さてそうして撮った写真。1枚1枚はこんな感じ。
これらをパソコンでコンポジット(比較(明)合成)します。
ソフトはフォトショップでもいいし、フリーソフトもあります。
SiriusCompなんかが有名です。
試しに、今回のデータを全部合成してみました。
なんかすごいことになってしまいました。
一見キレイそうですが、これ、どーなんでしょうねぇ。
で、テキトーに間引いてフレームを半分くらいにしました。
1/3にしてみた。
ちょっと真面目に、よさげなのを選別して合成してみました。
かなりアッサリ系。
こうなると結局、どれがイイのかよくわからなくなってきました。
ま、それぞれの好みなんでしょうけどね~。
さてこうした合成、デジタルならではの作業なんですが、フィルムに拘っておられる方の中にはこれを
「邪道」とし、嫌う方もおられます。
ま、分からないでもないですけどね。
写ってるものが現実的なモノではない、というのはフィルムもデジタルも同じですが、
デジタルだと間引いたり、都合の良いところに動かしたり、時には回転だって出来ちゃいます。
そうして「造った」写真はイカン、というわけです。
例えば、こんな感じに。
この写真、上手いか下手かは別として、どーですか?
現実にはゼッタイあり得ない写真です。
それでも私には、見る方の心に何かしら届くような気がします。
これを見て「わぁ~(^-^)♪」っと言っていだけたらそれでOK 。
それが私のスタイルなんです。
みなさんは、いかがですかー(^-^)?
また来年、ヒメボタルに会いに行こうと思います。
見ていただく方の、「わぁ~♪」が聞けますように(^-^)。
by revoir-dima
| 2012-07-15 07:09