2012年 05月 14日
< 地球の不思議、160万年の創造・玄武洞 >
まずはここの景色を見てください。
不思議な石が縦に横にと並んでいて、その規模はかなりのものです。
これを「節理」といいます。
「節理」ってなんじゃ?
はい。
ここ玄武洞にある石は、約160万年前に起こった火山活動でマグマが山頂から流れ出して冷え固まるとき、
体積 が小さくなるためにできた割れ目の ことです(冷却節理)。
6000年前波の侵食により姿を現し、現在では国の天然記念物に指定されています。
不思議で、美しい景観です。
その一つ一つが五角形から八角形の形をしており、石臼を積み上げたようになっています。
1807年にこの採石場を訪れた儒学者が、亀の甲羅のような断面の形から玄武洞と命名しました。
「玄武」は、古代中国の四 神(しじん)のひとつで、天の北方を守る神です。
いわゆる「玄武岩」の名前はここ「玄武洞」から生まれました。
露出している部分は大きく四つ。
それぞれ「玄武」「青龍」「朱雀」「白虎」と四神の名が付けられています。
「露出している部分」。
つまりここ一帯にはまだまだ相当な規模の節理が存在するとのことです。
こうした天然の岩石はすべてほんのわずかに磁力を帯びており、そのS極とN極は出来たときの方角に依存するそうです。
ところがここの石の磁力を調べてみると、現在の地球の磁極とは逆になっているそうで、
このことからこの岩石が出来た約160万年前は、地球の磁極が逆であったことがわかりました。
発見者の名前から「松山逆磁極期」という名が付けられています。
実は地球45億年の歴史の中で、地磁気の南北は何百回となく入れ替わってきているそうです。
地磁気の逆転。
そういえばそんな都市伝説がありました。「かごめかごめ」の歌。
そのままでは全く意味不明な不思議な歌。
さまざまな解釈がなされていますがその一つに地磁気の逆転と世界の終焉があります。
北の玄武、南の朱雀、東の青龍に西の白虎。
日本における玄武は「亀」。朱雀は「鶴」。
玄武洞の岩石の北と南、地球の北と南。
鶴と亀がすべった。。。
この次すべった時、「後ろの正面」とは・・・。
そんな事にまで思いを馳せる、玄武洞の不思議な景色でした~。
by revoir-dima
| 2012-05-14 20:56